小泉チルドレンの女性たちは「名誉男性」
10月31日付けの毎日新聞の夕刊に上野千鶴子さんの文章が載っていました。「フェミニズムはどこに向かうのか?」というテーマで、今回の衆議院選の分析です。
≪今回の衆院選挙によって歴代最多の女性国会議員が誕生した。でも、女「刺客」たちは「自己決定・自己責任」のネオリベラリズム(新自由主義)のもと一平卒として送り込まれたもの。イギリスのサッチャーをみても、アメリカのライス国務長官を見ても、女性の政治家が増えてからといってもそれで「ジェンダーフリー」の社会に変わるわけではない。刺客になった女性たちは恵まれた出自と才能・努力によって実績のある勝ち組であることに対し、多くの女性は、自分の選択ではなく産業構造の中で、正規雇用ではなくパートや派遣労働を余儀なくさせられている。男女差別をなくすどころか、女性と女性の間にも格差が拡がっているということです。いわば彼女たちは、男性優位社会にあって、男性と同じように仕事をしてきた名誉男性で、フェミニズムはこんな社会を望んだわけではない。≫
以上が上野さんの文章を私なりに要約したものです。
98年に親友に誘われて、女性問題をテーマにした鶴見区の生涯学級の運営委員をしたことがあります。そのときまでは「女性問題ってなあに?」と質問していたくらい、ジェンダーやフェミニズムの問題にまったく無知でした。「ウーマンリブ」という言葉にも抵抗があったし、ジョンレノンの「女は世界の奴隷か」という曲にも違和感をもっていました。でも大好きな友人からの誘いでもあり、子ども会の活動の中で「あれっと」思うこともあったので引き受けました。
子ども会の会長をしていたのですが、「専業主婦」対「働く主婦」の対立があり、「どうして同じ女性同士で対立しなければならないのか」疑問に思っていました。「これも女性問題だよ」と友人に教えられ、それ以後ジェンダーや男女平等について勉強をするようになりました。
ジェンダーフリーの社会とは女性に男性並みに働けと要求する社会でもないし、男性がスカートをはくのをめざしているわけでありません。女性も男性も働き方や生き方を選べて、そのことで差別を受けない社会を目指しています。女性の国会議員が増えても、男性に有利な社会が変わっていかない限り、女性同士の格差を広げているだけのことです。
働く女性と専業主婦の対立など、女性同士の対立構造を助長することで男性有利な社会が、つくられています。でも男性優位社会は男性にとっても住みやすい社会とはいえません。リストラをされて自殺した人のほとんどが男性です。男性らしさを強制されることからの抑圧に苦しめられているように思えます。
かつて日本のフェミニズムは、ファシズムに協力をしたことがあります。女性も男性と同じように戦場に行き、戦う。こんなフェミニズムやジェンダーフリーを望んでいません。たくさん増えた女性の議員のみなさん、勝ち組・負け組みの社会構造を断ち切るような活動をしてくださいね。
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