費用弁償廃止提案への賛成討論の議事録
同じく2001年の第2回定例会の中で、脇田さんの提案に対し、賛成討論をした中島さんの議事録です。当時は、まだ神奈川ネットワーク運動でした。
中島さんは自分のブログで当時のことを書いています。
◆(中島明子君) 私は,神奈川ネットワーク運動横浜市会議員団を代表して,議第2号議案横浜市市会議員の報酬,費用弁償及び期末手当に関する条例の一部改正について賛成の立場から討論します。
地方分権一括法が制定され,真の地方の自立を果たすには,そこに住み暮らす市民が自分たちの町のあり方に関心と責任を持つことが重要となります。その市民の声を制度として確立していくには,立法府としての議会の役割と責任が当然のことながら問われてきます。ますます議員としての不断の努力が求められることになります。
これまで首長の側からの提案をチェックするだけにとどまっていたのが多くの議会の実態ですが,昨年の地方自治法の改正により,議会の持つ立法権を積極的に行使できるよう,議員による議案提出権に必要な議員の定数を下げる制度改正が行われました。私たち神奈川ネットワーク運動では,県内の各自治体議会で市民の実践に基づく新たな制度を議員による条例提案によって行っています。また,全国の地方議会でも議員による条例提案が活発に行われています。特に,三重県議会ではこの3月には3本の議員による条例提案が行われました。(私語する者あり)議員提案に当たって必要な規則を定め,あわせて議員提案をサポートする担当部局の設置,専門職員の配置を行いました。
地方分権の時代に,政党の支持を受けない個性ある首長たちが注目を集めていますが,一方,首長との関係を対等に保ち,二元代表制における議会の役割と責任を自覚し改革を進める議会もどんどんふえてきています。(「そんなことはわかっているよ」と呼ぶ者あり)今後は,議会の役割を十分に認識して改革に取り組む議会や議員とそうでない議会や議員との差は開く一方でしょう。今回,私たちの提案について,本会議場での質疑が全くなく,委員会付託もせず,市民に開かれた場での議論をすることができなかったことは,議会の活性化という観点から非常に残念に思います。(私語する者あり)
議会みずからが社会状況や時代の変化に伴い積極的に改革を行ってこそ,市民の代表としての議員の役割を果たしていると言えます。きょうも,市長提案による大さん橋客船ターミナルの議案については,厳しい社会経済情勢を踏まえるべきという意見が多数出されました。そのことは,すなわち市長の議案をチェックする議員に対しても求められることです。議員による議案提出権の行使など議員の権利にかかわることへの改革だけではなく,議員の待遇にかかわる制度の改革についても同様に取り組んでいかなければなりません。
2月定例市会では,議員の政務調査費条例にかかわる議員提案が行われました。議員の第二の報酬とも言われている政務調査費の使途への説明責任,情報公開を果たすことは,公金の支出に当たっては当然のことです。(私語する者あり)しかし,残念ながら横浜市議会の条例は,条例化の意味が全くない従来どおりの収支報告書の提出だけ,領収書の添付は必要ないという骨抜きの条例となってしまいました。(私語する者あり)
政治への信頼を回復するために,公金の支出に依拠する議員の待遇にかかわる市民の疑問をみずから解消していかなければなりません。(私語する者あり)今回私たちが廃止を提案している費用弁償のあり方についても,市民感覚からすれば納得のいかない制度と言えます。費用弁償を各種会議への出席の日当とするなら報酬の支給で十分であり,会議出席ごとの日当の支給は民間企業ではとても考えられない待遇のよさです。(私語する者あり)また,交通費のかわりとするなら,公共交通を利用して往復1万2,000円もかかるところは,幾ら広い横浜とはいえ,あるはずがありません。交通費とするなら実費を請求するという規定を設けることもできるはずです。
市民感覚としては到底理解のできないこのような制度は廃止し,実際の活動に即した,説明責任を果たすことのできる制度として見直しの議論を始めることがまず必要です。費用弁償の廃止に取り組み,横浜市議会から全国の市議会に議会改革の発信を行っていくためにも全議員の賛同をお願いし,私の賛成討論とします。(私語する者あり)
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