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2007年1月31日 (水)

骨のうたう

骨のうたう           竹内浩三作

戦死やあわれ 兵隊の死ぬのや あわれ
遠い他国で ひょんとしぬるや
だまって誰もいないところで ひょんと死ぬるや 
ふるさとの風や こいびとの眼や  
ひょんと消ゆるや  国のため  
大君のため  その心や

白い箱にて故国をながめる 音もなく 
なんにもなく 帰っては きましたけれど
故国の人のよそよそしさや 
自分の事務や女のみだしなみが大切で
骨は骨を愛する人もなし 
骨は骨として勲章をもらい 高く崇められ
ほまれは高し なれど 骨はききたかった 
絶大な愛情のひびきを ききたかった

がらがらどんどんと事務と常識が流れ 
故国は発展にいそがしかった
女は化粧にいそがしかった

ああ戦死やあわれ 兵隊の死ぬるや あわれ
こらえきれないさびしさや
国のため 大君のため 死んでしまうや その心や

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