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2007年6月 7日 (木)

見直される則天武后

 中国で唯一女性で皇帝になったのが、則天武后です。楊貴妃で有名な玄宗皇帝のおばあちゃんにあたります。

 高宗の皇后だったことから則天武后とよばれていますが、皇帝なのですから武則天と呼ぶのが本当ではないでしょうか。彼女を歴史家たちは皇帝とは認めたくないのでしょう。

歴史というのは勝者の歴史といわれますが、実は男の歴史でもあり、男性皇帝であれば問題にもされないことが女性皇帝というだけで、武則天の評価はいままで散々でした。

自分の息子や孫までも殺した残虐な女。60歳をすぎてから恋人を3人持ったことで好色ともいわれています。

先日、中国人の女性作家が書いた「女帝 わが名は則天武后」という小説を読みました。小説ではありますが、史実を随分丹念に調べた結果、則天武后はすぐれた政治手腕をもった見事な女性であることがわかったとして、今までの男性による小説家たちとはかなり違う話しになっています。

 夫の高宗のとき、政治の発言力を強めていたた則天武后は、身分が低くても有能な官吏を登用したり、文化を栄えさせるなど、則天武后が力を持っていた時代は安定していたと言います。

 夫のあと息子が皇帝を継ぎますが、妻の実家の人たちを能力もないのに重用しようとして、政治的能力がなく、高級官吏たちは則天武后に訴えに行きます。リーダーに能力がない場合、力のある人の意見が重くなるのは、当然のこと。そして彼女は二人の息子を皇帝の座から降ろして、自ら皇帝の地位に着きます。

 たいした身分でなかった女性が皇后となり、皇帝となるのは彼女がすぐれた女性であることの証明ではないでしょうか。

 男性が描いてきた歴史の中で、能力のある女性を認めることができずに、ひどい評価になったのでしょう。

 今中国では則天武后の評価が見直す動きが出ているそうです。

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