環境共生の交通まちづくり
7月6日に東洋大学で行なわれた「環境共生の交通まちづくり」シンポジウムに行ってきました。
基調講演は、太田勝敏先生の「環境的に持続可能な交通まちづくりへの日本の動き」、ジョージ・ヘイゼル英国ロバート・ゴードン大学名誉教授の「総合的交通まちづくり~まちの機能を高める」に続いて、ブラジルクリチバ市の元環境局長の中村ひとし氏のクリチバでの実践の話しがありました。
その後、カーフリーデージャパン代表の望月真一さん、横浜国大の中村文彦さん、マリ・クリスティーナさんを交えてのパネルディスカッションがありました。
クリチバ市の環境局長が日本人だったことも驚きです。クリチバ市は、BRT(バス・ラピッド・トランジット)というバスを交通の基軸としたまちづくりをして交通の世界では大変有名な都市です。ソウル市でも画期的なバスの再編を行なっていますが、これもクリチバをモデルにしています。
日本人は都市のイメージを持っていないのではないか。高速道路や地下鉄が走っているのが都市だとぐらいにしか考えていない。地上では桜が咲いても、地下鉄での移動ではそれを楽しむこともできない。都市とは、楽しむ空間である。
ジョージ・ヘイゼル教授は「交通とは何か、という質問をして学生が自動車とか乗り物を答えたときには点数をあげないことにしている。交通とは人とか物が移動をすることで乗り物のことではない。そして都市とは昔から人と物が交流する場である。それがクルマ社会によって、交流ができない街が多くなっている。まちから駐車場をなくすことだけでも交流は促進される。たとえ、クルマがまったく有害な物質を出さないように進化したとしても、都市の中にクルマを自由に走らせていいものではなく、都市空間の再配分が問題なのです」
私は、今ESTといわれる「持続可能な交通」に大変興味をもっていますが、「持続可能は交通の目的ではありません。生活の質を高めることが一番で、その制約が持続可能であることなんです。」ということをあらためて学ばせてもらった、とてもいいシンポジウムでした。
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